根管充填材について(バイオセラミックによる根充とは?)
- 2022年2月4日
- 根管治療
こんにちは、久保デンタルクリニック 院長の久保です。
今回は少しマニアックなお話をしたいと思います。根管治療の材料(歯の根っこの治療です)についてです。
虫歯がひどく神経を取らなくてはいけなくなった時や神経をとった後に根っこが膿んでしまったときに必要になってくる治療を根管治療といいます。
その根管治療の最後のお話。
根管充填と言ってきれいになった歯根に最終的なお薬を詰めて根尖を封鎖して根管治療は終わるのですが、その根っこに詰めるときのお薬のお話をしていきます。
根管充填において詰める最終的なお薬と表現はしてますが、厳密にはお薬ではありません。
ガッタパーチャーと言われるゴムのような樹脂をつめています。
成分はと言うと
ガッタパーチャー:18~20%
酸化亜鉛:61~75%
ワックスやレジン等:1~4%
重金属:17%:2~17%
と、このようになっています。
このガッタパーチャーですがすごく歴史がありおよそ150年くらい歯科の治療に使われており、現在も最も頻繁に使用されています。
ただガッタパーチャー単体だと封鎖ができないので、シーラー(糊の役目)を塗って隙間なく詰めていきます。
だいたいは根管を清掃しガッタパーチャーを詰めて治癒していましたが、どうしてもガッタパーチャーだけでは治らないケースもあります。そうなると、そこで最後は抜歯になっていましたがバイオセラミックの登場で、治らない症例も治せられるようになってきております。
それがコレ!
バイオ シー シーラー(Bio-C Sealer)
(出典:Angelus Japan 株式会社、https://angelus-japan.co.jp/bio-c-sealer/)
バイオ シー シーラーはマスターポイントのガッタパーチャを根尖付近まで挿入し、
シーラーで周りを緊密に封鎖し最近の侵入を防ぎます。
これはバイオセラミックシーラーの画期的かつ最大の特徴なのです。
バイオセラミックシーラーは硬化することでシーラー自体が膨張するという性質があります。
膨張することにより空間が生じにくくなり細菌の侵入を防ぐということです。
また、流れがすごくよく今までは封鎖できなかった根幹の側枝にまでシーラーが行き届き緊密に封鎖することができます。
このような素晴らしい材料にもデメリットがあります・・・
それは、価格がものすごく高いこと💦
唯一そこだけがデメリットです笑
当院では患者さんのことを最優先としているため保険診療ではバイオセラミックシーラーを導入しています。
おそらく保険診療でバイオセラミックシーラーを使用している歯科医院は少数派と思われますが、再治療になるリスクを考えると根幹治療ではバイオセラミックシーラーは必須と考えております。
神経の治療、根管治療、痛みの取れない根っこの治療でお困りなら
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